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第3回日本緩和医療学会東北支部学術大会 ご参加の皆様

 この度は、第3回日本緩和医療学会東北支部学術大会の開催を福島県福島市にてハイブリッド(現地+WEB)で開催させていただくことにしました。新型コロナウイルスの感染の動きが予測出来ない中、現地開催の望みを少しでも残し、そして広い東北地区のため遠くて足を運べない方、そして支部外からでもご興味があればWEBでご参加いただきたいと思いました。予定されていることが突然中止になり聞きたかった講演が聞けないという事態にならないようスタッフが全力で万全の準備をしています。ご発表される方、ご参加される予定の方におかれましてもぜひ体調管理にご留意いただき実りの多い大会の実現に向けてご協力をいただけると幸いです。

 緩和医療とは生命を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族のQOL(Quality of life, 生活・人生の質)を改善するアプローチであり、簡単には言えても、人の苦悩はひとそれぞれ違うためアプローチも千差万別であり、日々皆様はご苦労されていることと思います。患者様・ご家族だけではなく、医療や介護などで日頃がんばっている皆さんが語り合い、理解し、共有することで、少しでも元気になってもらいたいという思いから『生きる力をはぐくもう』というテーマにしました。また、福島にいないと語れないこと、福島にいるからこそ気付いたこと、そんなあれこれをfrom Fukushimaで発信し、福島だけではなく福島以外の人たちにも伝えたいと思います。その思いを軸に「死生を支え合うコミュニティのデザイン~てがかりとしての『対話』と『コンパッション』」というテーマで静岡大学農学部の竹之内裕文先生にご講演をいただき、さらに様々なお立場のスピーカーを中心にテーマを深めていただこうと思います。シンポジウム 「東日本大震災からコロナへ~語り継ぎたい真実と想い~」では、東日本大震災後に被災地で心のケアのボランティアを行った田中久美子さん、同様に東日本大震災、コロナ感染重症者とその家族の心のケアを行っている精神看護専門看護師の加藤郁子さん、福島県立医科大学で被災地から避難された後にがんを発病された患者さんのケアの経験のある看護師の藤本順子さんたちが、今までの経験の中で病める人の痛みに対して何ができたか、そこから何を想うかなどを語っていただきます。パンダハウスを創設された山本佳子先生は病をもつ子供たちがより良く生きていくための活動を福島市で長年続けてこられ、市民公開講座でお話していただく予定です。齋正機先生は福島市ご出身の日本画家で、福島の原風景や子供たちの日常を多数描かれています。福島に深い愛情をもち発信されている、齋先生と山本先生お二人のパネル展が融合することで、コンパッションという医療や看護の原点に立ち返り、病をもつ子供たちに今何ができるのかをあらためて考えていただく機会としたいと思います。

 実りの秋の美しい福島で、皆が誇りをもって語り合えるよう準備万端整えておきたいと思います。

第3回日本緩和医療学会東北支部学術大会 ご参加の皆様

第3回日本緩和医療学会東北支部学術大会

大会長  佐藤 薫